ジェイムス・テイラー・クァルテット / EXTENDED PLAY (1994年)
ダッジ・チャージャー B-Body 1968~88年
彼が乗っているクルマはアメリカン・マッスルカーの代表 ダッチ・チャージャー初代モデル。V8エンジン7,000cc、400馬力。古き良き時代の鮮烈なモデルだ。アシッド・ジャズのオルガン・プレーヤー ジェームス・テイラー。同じ名前のシンガーソングライターが思い浮かぶが、彼はイギリス人だ。
アルバム「EXTENDED PLAY」は1994年作品。ビニール・レコードでEXTEND PLAYといえば、シングル盤より曲数が多くLPよりは少ない~CDで言うミニアルバム~という意味だが、収録曲数は5曲(クレジット上、実際には6曲入っている)と十分。すべて良い曲。いきなり弦楽奏で始まるオープニングには驚くが、Alison Limerickをボーカルに迎えた懐かしい雰囲気漂うポップな曲でスタート。全曲でジェームス・テイラーのハモンドオルガン、フェンダーローズのサウンドが堪能できる。レーベル名が「ACID JAZZ」、分類上はアシッド・ジャズということになるが、ソウルフルでストーリー性ある楽曲はジャンルを超えて楽しめる。これは隠れた名アルバムだ。
ジャケットのモノクロ写真。三角窓がありヘッドレストが無いので70年代前半までのクルマと分かるが、ドアに見える丸い金属の金具がキーポイント。ジャケット裏に写る丸目4灯のテールランプの写真とあわせて車種を特定。丸い金属はドアハンドルの固定金具だ。ダッジ・チャージャー。1968年の映画「ブリッド」でスティーブ・マックイーン・ブリッド警部のマスタングとカーチェイスを繰り広げるのがこのクルマだ。チャージャーの運転席から鋭い目でこちらを睨むジェームス・テイラー。彼は語りかけようとしているのは何か。
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