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2020-09-06

ドナルド・バード / OFF TO THE RACES (1958年)

メルセデス ・ベンツ190SL (1954~63年)

ドナルド・バード、2回目の登場。まるでエンジンの余熱やオイルのにおいまでが伝わってきそうな大胆な構図。タバコを手に自信満々のドナルド・バード。以前にそっくりの構図でジャガーMK2が登場する「THE CAT TALK」を紹介したが、アルバムのリリースはこちらが先。ドナルド・バードにとって初のブルーノート・リーダー作品で、ブルーノート4000番台シリーズの人気作品だ。

とにかくストレートなトランペット。エネルギー炸裂。あくまでも超ポジティブ。「文句あるか!」という勢いだ。ハードパップジャズはこうでなくては。1曲目のスタンダード・ナンバー「LOVERS COME BACK TO ME」は超熱演。ジャッキ・マクレーンのアルトサックスも熱い。サビのメロディーがまったく出てこないのはびっくりだが、そんな思いも吹き飛ばす快演だ。

クルマは1954年に登場したメルセデスSLシリーズの最初のモデル。ベンツ初の高級スポーツカーだ。このクルマの上位モデルとしてガルウィングが強烈なイメージの300SLがあるが、これはレーシングモデルがベースの特殊な構造で実用的に使うのが難しい。歴史に残るクルマではあるが、シルエットがそっくりで扱いやすい190SLは当時ベストセラーとなる。

ドナルド・バードにはこの190SL、前回のジャガーMK2と別にもう一枚、ジャガーEタイプと写る作品がある。画面の下半分を占める当時最新のクルマと、自信満々のポーズ。クルマはみな当時最先端のヨーロッパ車。ただならぬこだわりがあるのか、それとも思い付きなのか。

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